連中/ホロウ・シカエルボク
踊れ、踊れ、踊れ、内側から死滅するものたち、お前たちのそれを生きながら眺めてみたい、俺の肌はお前たちの死骸で湿疹まみれになるかもしれない、みじめにぼりぼりと掻いて―だけどそれはなにも見られないよりはずっとマシなことなんだ
曇天の夕暮れの後の夜は日中より明るい、曇りガラスの窓に頬べたを張り付けて黄色い夜を見ている、黄色い夜…まるで死体の黄疸の様な色味だ、あれは死体に塗りつけるマスタードだ、喰らえ、大口を開けて…死神にわけまえを恵んでもらうがいい
絶望の行進が安普請の屋根を鳴らす、イラついて、喉まで溢れかえる叫び声、だけどそれを誰かに聞かせるわけにはいかない、いつも誰かが俺が狂うのを待ちかまえ
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