水ぶくれ/リンネ
という名前の人間にカレーをご馳走になりました。この人間、ジャガイモに似た顔をしているせいか、決してカレーにジャガイモを入れません。口を開きかけます。カレーは具合良く舌にまとわりついて、わたしが声を出そうとするたび、いやらしく噛みついてきて。後藤の目がこちちを向いてくるのが恥ずかしい。
あまりここに長くいれば、きいろい蛭の断面が右ひじにひっついて離れません。路地裏の道はべったりと湿り、まして太陽の光などまったく届かず。医者は、まず間違いなくこの右ひじのきいろいものはきみの血を吸わないだろうし、吸っても気にしない方がいいでしょうという。死ななければまあいいか、それはやはり思います。この町にはりつ
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