奈良にいる頃/天野茂典
かった
ぼくにとっては純愛だった
彼女がぼくの家に来てなにかご馳走を作ってくれるという話がでた
顔見知りの友人を呼んで共に彼女の料理を楽しむことにした
なかなか料理は出てこなかった 昼前から始めて4時間ぐらいかか
って
でてきたものはカレーだった ちょっと拍子抜けした感もないが
ぼくたちはおいしいおいしいといってお変わりしながら
カレーライスをたいらげた 彼女も喜んでくれた
君と山登りしたことがある
山の肩でぼくたちは昼食をとることにした
彼女が作ってきたお弁当だ
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