鬱病患者のブランコ/雅寛
 

大切な思い出って奴に変わってしまったんだ。

どうでもいい事ばかり話してて、
僕も君ももどかしさ感じていた。
ずっと君と居たい。
そればかり考えてて、
でも、それは叶わない夢。
だから、君に会う時だけでも、
君に認められたかったんだ。

あのブランコ座ったまま空しく漕ぎ続ければその内幕が閉じて、
日常っていう気怠い幸せのまま全て終わらせてくれるって信じてたのに。

僕は涙を隠して、
君に全てを話すから。
このまま泣いてしまいたいけれど、
泣けばきっと見せかけのメイクが取れてしまうから。
だからブランコを漕いだんだ。
君も誘って漕いだんだ。
だけど、寂しい
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