道/一 二
 

何か違う
ただ景色を忘れただけかもしれない


意味も無く走っていると
寒いもんだから
テンションが下がってくる

すると誰かと喋りたくなるが
誰もいないので
一人二役で脳内会話をする


俺「わぁ〜きれいな夜景〜」

俺「深夜に残業している人の
命の灯火を見て何がきれいだ
どんな神経してんだ」


俺「いま見ている星の光は
何億年も昔の光…
せめてあの星が
いまもあってほしい…」

俺「所詮、お前の人生なんて
星のひとまたぎだ
余所の一等星の心配している暇あったら
いますぐバイク降りて歩いて
地球のCO2削減に貢献しろ」



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