七次元目のチャイム/しもつき七
 
に立っているんだ。灼熱地獄にいることないよ。もっと
寒いばしょへいこうよ。



容赦ない太陽の爆撃がみんなをつらぬいてた。だれもいない校庭は
あまりにも静か。きみがそうっと近づいてくる。コントロールされ
た雨量で夏がくる。のばされる腕、そのskin。世界滅亡のイントロ
ダクション、iPodからきこえてる。(音楽がないと生きていけない
なんてうそ。でも、確かに、ドレミファ、で日々は到来する。
明日も。)



敗れない。わたしはまけない。居眠りしているうちに、みんな死ん
じゃった。でも大丈夫。この文字のかたまりが、金属になって武器
になる。何時限目かのチャイム、鼓膜
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