器官なき身体の覚書2/イリヤ
 
ーの流れを認めているだけに、私たちは、フロイトの単一なものへの単純な還元に驚かざるをえない。狼とはそれ自体が群れであるというのに。一瞬で把握される多様体であり、ゼロへの接近と離反を繰り返し、分割不可能な距離に把握される多様体であるのだ。ゼロとは器官なき身体のことである。私は自分が狼になるのを感じる、狼たちをつなぐ所縁の狼になるのを。フロイトが聞きとるのは唯一「僕が狼にならないように助けて」という叫びだけだ。問題は表象ではなく、狼、狼たちである強度、速度、温度である可変で不可分な“隔たり”である。蟻集。狼瘡化。“父”の形象で結ばれた肛門機械と狼機械を関係づける、オイディプス装置の是非は?肛門機械もひ
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