器官なき身体の覚書/イリヤ
 
だ。リゾームの構築するのは系譜的樹木的、言語論理学的関係ではない。つまりあらゆる森羅万象の“生成変化”という通信、交通の“量”なのである。
ベイトソンは“プラトー”を何かある頂点へあるいは外在目標に指向するあらゆる方向づけを回避しつつ展開される地帯であるとし、リゾームはもろもろのプラトーから成っている。実例として引かれるのはバリ島文化であり、オルガスムスあるいは戦争にとって代わる性的遊戯である。
リゾーム学=分裂分析(スキゾアナリーズ)=地層=分析=プラグマティック=ミクロ政治学=ポップ分析(アナリーズ)。
人は統一的装置の名において歴史を書く。定住民族という視点から、国家という
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