売春婦のバギナには意外と詩が沁み込む/ホロウ・シカエルボク
と言うのでどうしたんだいと聞いたらあんたはセックスまでひとりでするタイプなのねと言って空になったワインを投げつけてきて俺はそれを受け止め損ねて左胸をひどく打って瓶は床で電球がそうなるときみたいな音を立てて割れてでも君もちゃんとイッたじゃないかと反論するとそういうことじゃないと言いながらワンワン泣いてラチがあかないので仕方なくおやすみと言って部屋に戻ると売春婦を傷つけるようなセックスなんて初めてだと文節をくっきり区切りながら壁の向こうで傷ついたヴィッキーは怒鳴って俺は何かそんなに酷いことをしたのだろうかと思いながらでもしこたま酔っていたので穴だらけの毛布をかぶってやれやれと思いながら昼まで眠ったら目
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