売春婦のバギナには意外と詩が沁み込む/ホロウ・シカエルボク
気分になってクソみたいなワインをまた飲んで仲間はいるのかと聞かれたので仲間なんていうものはあんまり居ないけれどと前置きしていろいろと朗読会に集まるおかしな詩人の話を聞かせてやりその中で他人の詩からこそこそとフレーズをくすねては小細工して短い詩を読む姑息な男の話は彼女のお気に召したようであんたもその男に詩をパクられた事があるのかなんて聞いてくるものだからたぶんあると思うと答えたらたぶんって何よと言うので俺はそいつの詩にそんなに興味はないからと言ったらまたゲラゲラ笑ってだけどそいつまるで乞食みたい売春婦以下だわと言って床に唾を吐いてそれからどうして詩を書くのかなんて話をして俺は結局ひとりでいろいろやっ
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