売春婦のバギナには意外と詩が沁み込む/ホロウ・シカエルボク
 
それから俺たちはグダグダ飲みながらいろいろと話をした、彼女はまず俺がどんなことをして生活しているのか知りたがったので一日中バカでかいオーブンでクッキーを焼いていると説明したら仕事していないときにはなにをしているのかと言うので音楽を聞いて読書をして時々詩を書いていると説明したら詩について知りたがったので俺はたぶん馬鹿にされるだろうなと思いながら自分が書き溜めているものの中からいくぶん短いものを選んでいくつか聞かせてやったら素敵じゃないと言うので逆困ってそうかなと言ったらそうよと言うので詩とか好きなのかと尋ねたら自分じゃ書けないけどねと前置きしてだけどあんたの詩は素敵だわと言うので俺はちょっといい気分
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