売春婦のバギナには意外と詩が沁み込む/ホロウ・シカエルボク
なんていうものだからクソみたいなワインでよかったらあるよと答えたらクソみたいなのでいいのよと言うのでちょっと待ってなと言って自分の部屋からあるだけ持ってきて飲みたいだけ飲めばいいと言うとどうしてこんなにくれるのなんて目をキラキラ輝かせながら聞くもんだから何週か前に繁華街の近くで酒屋のトラックが横転したときに何本かくすねた話を聞かせてやったらゲラゲラ笑いながらでもクソみたいなのねと言うからそうなんだよと答えて俺も酔ってたもんだからなんだかおかしくなって一緒になってゲラゲラ笑いながら一本空けて彼女に渡してやって自分の分も開けて乾杯して飲んでやっぱりクソみたいだと言ったらヴィッキーも唇の端で同意してそれ
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