完成品/ただのみきや
さを笑い
四割の人が「かわいい」とか「いやし系」などと形容して
笑います
わたし自身は何と言われようと痛くも痒くもありません
そりゃあそうです 廃材の木片なのですから
仮に怒ったとしても顔色一つ変えることはできませんし
そもそも怒ることもありません
こんなことを語っているのは
わたしをたまたま見た自称詩人を名乗る奇妙な男が
何気にインスピレーションなる実態のないものを勝手に感じてしまい
わたしの生い立ちのようなものを記しているからです
わたしがこんな理屈っぽい中年男のようなもの言いになっているのも
このヘッポコ詩人が理屈っぽい中年男だからなのです
瑞々しい感性の若い女性詩
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