このわたしを超えていくもの 2012/たま
わぬひとなのだとおもう
それは
ひとと、犬であったり
猫と、ひとであったりしながら
夜になればおなじ寝床に帰りついて
においを嗅ぎあい、肌をすりあわせて
たがいの体温をわけあって眠るかもしれない
そうして
朝をむかえることができたら
詩心なんてどこにもなくて
肌をよせて眠るあなたがいるだけなんだと
気づくはず
短歌であっても
詩であっても
ときには、おさな子のいたずらがきであったり
萌え尽きたおち葉の葉脈であっても
このわたしを超えていくものがなければ
たとえ、明日がこようとも
まあたらしい詩を編むことはできないだろう
それがなんであっても
どんなに離さ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(47)