更地を転がれブルートレイン/ホロウ・シカエルボク
の教えで決められているみたいに頑なに…街の近くで、真夜中に電気を消していたって真昼のように明るかった、近くの大橋を渡る大型のトラックのうねりがずっと聞こえていた、朝になると近くの住宅地で飼ってる鶏が凄え声で鳴いた…まだ薄暗いうちからだぜ!…聞こえるはずのないものもあそこではいろいろと聞こえたんだ、たったひとりで眠っていても時々、女が囁く声が聞こえることがあった…いや、声が聞こえるだけならまだよかったさ、あるときなんかずっと背中を凝視されたことがあった、振り返ってもなにも見えなかった、だけどそこには確かになにかが居て…たまらなくなって逃げ出すことにしたんだ、ロフトを降りて着替えていると、ロフトの柵に
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