更地を転がれブルートレイン/ホロウ・シカエルボク
 
柵にもたれてそいつがこちらを見下ろしているのが分かった、そういう感じが確実にするっていうの、分かるかな…いっそなんか見えた方がマシだって思うぜ、きっと―昔歌ったことがあるライブハウスに逃げこんで数時間過ごして帰ってみるとそいつはもういなくなってた、あれは秋口だっただろうか?真夜中の場面からは季節を判別出来ない


静寂のまま湾曲する感情には、寄り添う言葉が見つけられない、コルトレーンのブルー・トレインの旋律に乗って、どうでもいい過去が垂れ流されてゆく、むかしが脳に詰まれば詰まるほど、ひとは無になっていく気がするね…





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