更地を転がれブルートレイン/ホロウ・シカエルボク
いうことだったので、手洗いのタオル替わりの紙を使って掃除した、軽く食べただけでよかったと心底思った…掃除を済ませてペコペコ詫びながらレジを済ませ、部屋に戻って薬を飲んで、ようやく落ち着いて数時間か眠ったんだったかな…
時間が出来ると訳もなくいろいろなことを思い出す、特別なんの示唆も教えもない、そんな出来事ばかりを―まるで記憶のフォルダが破損して、中身がぽろぽろ零れてくるのをたまたま拾い上げたみたいな感じで…まるで便器の手前で零れてしまった吐瀉物を眺めるみたいにね―俺の生まれたわけはどこにあるだろう?そんなこと考えてもしかたが無いことは分かっている、昔は時間をかけてあれこれ考えさえすれば
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