君/salco
る
君は余りに臆病なので
言葉の武装を解除しない
とっても傷つき易いタチなので
心を人に語らない
心情とやらをぺらぺら吐き散らす神経壊死の口臭
俗物が平気で上げる泥水をひっかぶるのが嫌なので
神秘のオーラをコート代りに羽織っている
誰にも指を立たせないよう
いつも壁を背にして立っている
君がほとんど寡黙で通すのは
話す事が無いからでも
本当に話下手だからでもなく
ただ下劣な応答にうんざりしたくないからだろう
ハキダメに鶴がいるように
鶴の周りはいつもハキダメだ
どこでもいつでも無神経と無礼と無理解が群れている
何でこんな所に降り立ったのか
そうじゃなく
君
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