反転した世界ーーー夢/yamadahifumi
は我々にもできない。・・・だがそれはこの世界で「リンゴは木から離れるやいなや地面に落ちるだろう」とか「賢者は間違いなく嘘つきのレッテルを貼られて殺され死ぬだろう」といったような真理と呼ばれているものと同じくらい確実なものだ。弾丸を百発打ち込んだら、死ぬというようなものだ。死なない可能性もないとは言えまい?・・・そういうものだ」
「だが、そう・・・先にも言ったように君の破滅は意味がある。その事を君は覚えていたまえ。この事を希望と呼んでもいい。・・・実はね、私もそうなのだよ。・・・実は私も君達と同じような別の世界にいて、私は一人の生命体ーーーまあ、君達と似たようなものだーーーにおいて、一人壮大な破
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