反転した世界ーーー夢/yamadahifumi
 
な破滅を繰り広げたのだ。私は壮大に破滅した。・・・それは全くどうしようもないくらい救いのない破滅だった。だからこそ、私はここにいるのだ。それがどういうことか・・・わからないね。実はそれはないことではないのだが、つまり、私には見込みがある、という事になったのだ。そして今、この立場を私は手に入れたのだよ・・・。私に打算はなかった。打算がなかったという事が彼らのお気に入りに召したのだ」
 「つまりは君にもその可能性がある、という事だよ。だが君がそう思った瞬間、自分が救われるかもしれないと思った瞬間、君はあの「終焉連中」の一派に加わらなければならないがね。そして地獄よりもっと深い所で闘争を・・・つまりは
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