反転した世界ーーー夢/yamadahifumi
なった?」
「今年で十八です」
「・・・そうか。その年にしてはよくやったものだ。ま、だからこそ、私はここに来た訳だが。・・・君にももうすぐ分かるだろう。年を取るということが盲目的になり、知恵を失い、衰え、排他的になるという事が・・・・。本当は人は年と共に知恵を身につけて進歩をしなければならない。そのはずだ。そうだろう?だが、事実は逆だ。人は孤独に死ぬ。ひとりぼっちで。孤独にね。だが・・・それだけではない。私が君に言いにきたの正にその事なのだから」
「さっきも言った通りに、君は間違いなく破滅して死ぬ事となる。それは間違いなく確実な事と言っていいだろう。・・・とはいえ、未来は予測する事は我
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