反転した世界ーーー夢/yamadahifumi
わり続けるのだよ。君達の周りの人間は。彼らはハムスターのように自分で回した車に自分たちで激高して、またその車を回す。そして彼らは終焉となる。終焉とは、終わりがないことなのだ。彼らは終わりなき終わりを歩き続けるのだ。・・・それが君達の周りの人だ。この世界はもうすぐ、そうなる。だが君に告げておくことはまだある。これだけでは、私が「同情」した事には意味がないという事になるからな」
「はい」
「それはね、君の破滅には意味がある、という事だ。君の破滅には意味がある。これがどういうことか、わかるかい?」
「いいえ」
「分からないだろう。・・・君はまだ人生を始めたばかりだからな。君はいくつになっ
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