夢のつづき (夢喰植物)/乾 加津也
 
と書かれていた

(このあとの記憶は覚束ない)


+倒れるエイリアン+

次の目的地で
わたしは消防士の出動のようにポールを握って滑って降りて
そこからは螺旋階段を駆け下りる
暗い階下には三人の若者がしゃべっていて
わたしが降りてきたと同時に四人目のエイリアンが消えた
三人はわたしがエイリアンを見ていないものと信じて笑っているが
わたしは消えたエイリアンの顔あたりに向かって
右足を蹴り上げた
輪郭に光線が走りエイリアンは倒れた
三人は驚いてのけぞった
そのままわたしは
現れた次の螺旋階段を駆け下りた

(そしてまたそこからの記憶がうすれる)


+死
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