最近読んだ本いろいろ/ふるる
 
ダヤ神秘主義からの引用のある詩だとさっぱり意味が分からないので、背景が分かるだけでだいぶ違います。
ツェランの詩は、意味不明なもの多しですので。でも、それが何かひっかかりを生むというか、魅力というか、単なる分からないじゃなくて、後ろには何かすごいのがあるんだろうなあと思わせる。

例えば、
「三母音の長さだけ/高い赤の中に/立っている、」(「お前たち、闇の鏡の中に」より)という詩の一節は、

「三母音はヤハウェの神の文字間に隠された母音のことで、高い赤は赤い夕陽に神を重ね合わせたイメージで、」

って分かるか〜!

けど、こんなふうに詳しすぎて一節ごとに解説があって
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