お伽話 / 夢のまた夢/beebee
ひとすじの糸を引く闇の雫に
絶対零度の一滴に
私は固定される / ピン留めされる
その瞬間の痛みこそが恋しいのだ
確かに恋しいと思う
気が付くと足を止める淵は
確かに深く測り知れない
いくつもの闇があって人は立ち向かって行く
救いがあるかどうか
全てを賭けて前へ進む
でもこれは醒めない夢なんです
不思議と覚めるようでうつうつと
繰り返し同じ夢の世界に彷徨うのです
第三章 命の森で / 夢の中で人は死ねますか
夢の中では人は何でもできるのでしょうか?
深い森は闇に沈み
杉木立が幾重にも重なって黒く見えた
ここが最後の土地?
河を渡
[次のページ]
戻る 編 削 Point(17)