午後の詩集/たま
 
早くおばぁちゃんになって、ちいさい詩をいっぱい
 書きたいの。
 それが夢なの・・。

ちいさい詩は、Hの素肌の森から生まれるのだろうか
こうしてHの傍にいたら、なぜかこのわたしも、詩が
書けるような気がした

 おっ。いいね、それ。
 かわいい詩集ができるとおもう。きっとね。

 うん。でもね・・。
 たいへんなの。おばぁちゃんになるのって・・。
 ほら、あんなにたかーい空の雲とおなじ気がするの。

そう言って、Hは隅田川の空を指さした

 あーー。
 ねぇ、ねぇ、雲がでてきたわよ。
 ほんとだぁ。
 すこし紅くなってるね。

 わー、きれい。
 猫
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