定義を破るーーー詩についてーーー/yamadahifumi
 
かーーーいや、もっと、もっと、ーーー実存とは何か、人間とは何か、人生とは何か、ーーーという事が言われてきた。だが別にそんなものに縛られず我々は一つの人生であり、人間であり、また一つの詩を書いて良いのである。当たり前の事だ。惑星の運行がアインシュタインを気遣う必要はない。詩人はどこまでも詩人であれば良い。自分が好きな詩を書けば良い。自分でこれが詩だと思うものを。・・・・こんなことは当たり前だ。だが果たしてそうだろうか?・・・僕らは大学の授業において、詩の雑誌において、様々の書籍、情報、インターネットによって、様々な定義をなされて、そしてその枠組みの中で動き回ろうとしていないだろうか?・・・詩らしきも
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