観覧車に亡命/コーリャ
 
、エンド、ハッピリー、エバー、アフター、なんだろうか、関係ないんだけど、えくすらめーしょん、って呪文みたいだけどいつとなえればいいの?

峠道を追いこしたら、西の海のあたまがみえて、わたしは、落陽のまぶしさをかばったあとに、手のひらで魚をつくり、影絵が水平と夕空のあわいを泳いでいくのです。あれが国だよ、と指した先をみると、レゴで埋めたてた島に、りっばな観覧車があるだけで、王様なんてそこにはいない、きがしたんだけど、だんだん近づくにつれて、橋を超えたり、手づくりのパスポートを提示したりしてるうちに、楽しいテーマソングがながれてきて、わたしたちはわりといろんなことがどうでもよくなって、まばゆい光で
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