雨/マーブル
が
とろとろと落ちてくる。
この微睡みにゆっくり沈んで
私は透明な柵の扉に鍵をかけてしまう
午前5時57分。
swanの風がひかり 窓越しからオルゴールを聴こう
silverland
果てしないゆめものがたり
深紅のばらが沈んでゆく
オルガンを弾く母の薫りと共に
宇宙の庭を巡回しているこの脚は
何処へでもゆけるという
森は眠り
帰り道を誘うだろう
私は抱きしめるだろう
いきものたちの震える息吹きを
羽衣を着せてあげ
静かな還り道をゆびさしながら
たゆたう 肌。 いろ
white。 milk の
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