歌謡曲日和 -あさき 赤い鈴-/只野亜峰
かなかオタッキーですし。
普段常用しない難語やアクの強い言葉というのは確かに無軌道に羅列させていくだけでも結構カッコいいんですよねこれがまた。でも容易く得られるからこそ簡単に毒にも成り得るわけで、全身ギンギラギンに宝石纏った香水むんむんの中年叔母さんに魅力を感じる人はあまりいないでしょうけれども、僕がビジュアル系的なものが好きじゃない理由にはそういう過剰装飾的な部分もあったりするわけです。あさきの歌詞というのも例に漏れず全身小林幸子と言わんばかりの毒々しい言葉で埋め尽くされているのですが、なかなかどうしてそれが綺麗に組みあがっていたりするもので個人的にはなかなか魅力な書き手であるなと思ったりも
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