バーについての記憶/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
、バブルだった頃、何回かバーに入ったことを思い出す。
新聞を見て電話をかけ、駅前に立てば、夕方過ぎには安いスナックの3軒もはしご出来るような金をもらっていた時。
気が向いて、こじゃれた店にも興味本位で入ってみた。
田舎から出てきてほどないころだったので、友達もいなかった。
だから、ただ何をするでもなく一人で酒を飲んでいるだけだったが、たまに、聞こえるような声で陰口を叩かれることがあった。まあ普段着がベトナムズボンにトレーナーだったから、きらびやかな時代にはそれがダサく思われたのだろう。下北が必要以上にオシャレとか持ち上げられる時だったし、ある意味狂った時代だった。ある時には指まで差
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