ちいさな/木屋 亞万
の汚れたプールの底のような青い海
くすんだ水色で
あまり美しくはない
それが液体であること以外
何もわからない
さっきまで乾いたところにいたことに
ようやく気付いたくらいだ
しずんでいく
とてもしずかだ
ぜんたいがうっすらとあかるい
ひかりがほうわしている
ふっ と
からだが浮かぶ気配がして
水をかく手をとめると
おしりの辺りから
やわらかい手のひらで
おしあげられるように
浮かんでいく
あしの力をぬいて
やわらかい安楽いすにすわるように
足をふんわりひらく
いつのまにか口があいたままになるくらい
ここちよく浮
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