独白/……とある蛙
田舎町まで行かねば成らない。都会にいては道端で残飯を漁る独りの浮浪者になるしかないのだから。
「ペテン師たち、ヨーク聞け。お前らの破壊した人に対する信頼もいくばくかの友情によってつなぎ止められた。涙はもう乾いたよ。これ以上壊せるものなら壊して見ろ。もう壊れるようなやわいものは無い。」
ゴキブリの嫌いな飼い猫は、相変わらず外と内の合間にあるベランダで安全な午睡をしている。腹が減ったらカリカリ与えられたものを食べれば生きて行ける。
空腹
おれはグルメだと気取ってみても、それは
マスメディアの好みでしかない。
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