レネゲイド/ホロウ・シカエルボク
うず高く積もる
夜明けを待ちながら思うことは
また夜が来るのだということ
ロッド・スチュアートのブーツ
けばけばしくって綺麗だった
ミック・ジャガーのステップと
J・ガイルズのピンボールみたいなロックンロール
水牛の寝言みたいな
ロン・ウッドの話声
気のない本をめくるみたいに
指先はキーボードを叩いて
でたらめに並べたフレーズを
いまの調和と呼ぶか粗雑な混沌と呼ぶか
固くなった皮を剥ぐような
時間差的で呆然とした
廃棄タイヤの焼けるにおいみたいなポエジー
もしくはポエット
フィラメントたるフィラメント
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