ランチタイム/オノ
 

わたしがネルソンのことを好きなのは知っていたでしょう。
嫉妬しているんじゃない。あなたに裏切られたことが悲しい。
なんでひとこと言ってくれなかったの。
あなたとネルソンがたまに二人でいなくなるの、
変だと思ってたわ。
もしかしてずっと私を陰でバカにしていたの。
私は詩も知らないし本も読まないバカ女よ。

ローラはジェシカがあまりにかわいそうになって
抱きしめてあげたけど、ジェシカはローラの服に
鼻水をつけたあと「友達だと思っていたわ」と繰り
返しながら、よろよろとカフェを出て行った。
それからジェシカとローラは関わらなくなった。
それに、ジェシカとその取り巻きの間で
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