ランチタイム/オノ
間ではローラは
ひどい女だということになって、ローラはいつも
仲良くしていたグループを追い出されることになった。
ローラはばかばかしいことだと思った。
これまでになかったことだけれど、ローラはひとりで
ランチを食べることになった。
毎日。
少し辛かったけど、ローラはそれでいいと思っていた。
仕方なかった。
ローラは本を読んだり、映画を見たりすることが前より
好きになった。文字だけで構成された世界の、色んなことが
まるで自分のことのように思えるようになった。
だからローラは自分が間違った場所にいないことを知っていた。
ある日、ローラが一人でランチを食べていると、
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