ランチタイム/オノ
れた自分たちが
形成したコミュニティ。三人組はただの吹きだまりではなくて、
そういうくだらない価値観に反旗を翻すレジスタンスのような
ものだった。少なくとも、今までは。
ケイティにとっては、きらきらしたジェシカの誘いに惑わされて、
簡単に自分たちの組織を裏切ったローラは、ローラの皮をかぶった
汚らわしい何かのように見えた。
ケイティは、ローラとクッキーを作ったことや、詩の話をしたり、
一緒に映画を見たことを思い出すとたまらない気持ちになるのだった。
たしかにローラは、頭でっかちで周りを見下しているクリスティより、
自分にとっては親友と呼ぶに相応しい存在だと思っていた。
そ
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