詩作行為の倫理学/葉leaf
 
ことに注意しなければならない。

(1)主体が望んでいて一般人も予測可能なこと
(2)主体が望んでいるが一般人は予測不能なこと
(3)主体は望んでいないが一般人は予測可能なこと
(4)主体が望んでいなくて一般人も予測不能なこと

行為のもたらす結果は、以上のように分類できる。主体が望んでいる結果というものは、目的手段連関型の実践的推論の出発点をなすものであり(上の例だったら良い詩集を作ること)、そのような結果に至る過程を行為者は支配し、少なくとも予想しているのだから、そのような結果を行為者に帰属させることに基本的に問題はない。
 だが、(2)のように、例えば主体が誇大妄想的に望んだ
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