転校生/北大路京介
たのぉ。 いっそのこと焼き払ってしまえ。」
花壇は、木下に火炎放射を浴びせられ燃え上がる。
谷川は園芸委員で、その花壇に心血を注いでいたのだった。
「あははは。 燃ーえろよー。 燃えろーよ。」
泣き笑い、壊れていく谷川。
「やめい! お前が燃えてしまえ!」
先生が火炎放射で木下にツッコミを入れる。
焦げる木下。
先生は教室を見回した。
「さて、桃井の席は、どうしようかな〜。」
「ぼくの隣空いてます!」
新條が言うとおり、彼の隣の席には誰も座ってなかった。
木下は、自分の隣の席の男子を蹴り飛ばした。
「ワシの隣も空いてる!」
木下の強引な手
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