を/salco
たあ店手伝えとしか言われなくな
りましたよ。
「お前どうするンだよ一体。ええ?」
夏休みの一夕、腹もくちくなって寝転がったあたしに、荒々しく卓袱台
をさらいながらお袋が言いました。
「何が」
「高校だよ高校」
「行くかよ」
慌てて言い添えました。
「働く」
その節あたしゃ力道山に心酔しておりましたからね、心ひそかにそっち
へ進もうかと。いえね、リキマンションてえ物件を赤坂にお持ちで、そこ
にお住まいだったンです。喧嘩に明け暮れて御殿が建つなんざ、課外活動
好きにはうってつけの、こんな旨い口があるのか、と。
千代田・中央・港はあなた、どぶ板接
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