I CAN'T TAKE IT NO MORE/ホロウ・シカエルボク
い。だけどそれをシンドロームと呼ぶ気もない。それは割り当てられた配色の様なものだ。朝から何杯も偽物のコーヒーを胃袋に注ぎ込む。化合物的なカフェインは頭痛とプラスティックな夢を脳内で再生する。「君は君の脳漿をデザインするんだ」26度目の幻聴の後左目に近い毛細血管がひとつ死滅した音を聞いた。言葉面をなぞることしか能のない勤勉だが無能なヤツが俺のことを改竄している。ハロー・スペースボーイ、君には君の星があるだろう。9月の午後の太陽の揺らぎ、強いけど冷たい世界で波紋のように広がったビジョン。上手く繋がらない音符は片っ端から地に落ちて灰になる。風は構築されない旋律を無にする。あれは誰かもっとましな可能性の中
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