私は、ただ、苦しむ人として、そこにいた/一 二
ターンに分けることができる
上通りや下通りに居場所があって
背筋をしゃんとして歩くことが出来て
楽しく過ごせるかどうかだ
そうできないと青春をしくじってしまうことになってしまう
「(俺の名前)はバイトだけん、二次会こられんやろ?」
その友達が気を利かせて
そう言ってくれた
打ち合わせもなく突拍子も無く
いきなりだ
モテる男は気が利く
俺が帰りたくてしょうがないが
逃げてしまってはみっともない
ということを感づいていたのだ
俺の女っ気の無さをどうにかするため誘ってくれたのに…
イケメンの友達だから
女の子は例にも漏れず
俺をイケメンだと思っていたらしく
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