Plan(2008)/nakahira
つの頃か。
花びらのように想っていたひとつひとつは、
やがてはとじていく萼だったのだと、
永劫をついやして教えられていたのも、いつの頃なのか。
白くひらけた海辺へと歩くように、隔絶された景色をかさねたところ、その遠くで。
立ち枯れたきみからまた生まれ、種子をつつむけわたになって飛ぶ、きみの触媒を数えるために。
一本たりなくなってしまった指で、きみだったもの、きみのからをいつまでもなぞり続ける
一本たりなくなってしまった指で、なんども十まで、数えおわるふりをしたい。
ねえ、わたしの薬指はとてもにきれいに裂果したよ。
わたしなりにつぶのそろわない種をまきちらして、なんの匂いも
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