お片づけ/千波 一也
 






青さは
ちっとも
変わってなくて

敢えて言うなら
変わってしまったのは
ぼくのほう

とても難しくて
とても易しいことなんだけどさ





得たものよりも
のこりのほうが気になって

ぼくは
ずいぶん
待たされている





かなしい言葉は
いらない

それを頼らなくても
十分にかなしめるから

よろこびも
同じ





生まれ変われるのなら
きみはまた
きみになる
という

ぼくは
きょうの日のきみを
どこか身近な土に
埋めておこうと
思って

星の

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