お片づけ/
千波 一也
瞬きを
見上げてる
※
きみが
すきだった公園のことを
ぼくは描かなかった
そこから見える
雲のすきまや
街路樹の葉や
信号の静けさ
そういうものなら
描いておいたけど
きみに
見せる日は
来ないだろう
※
捨てるという
所作や言葉はあまりに
冷徹だから
決まりごと
そう呼ぶように
ぼくは心がけている
誰かにとっては
散らかったありさまに
映るとしても
なんとなく
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