お片づけ/千波 一也
かかとの汚れ
かな
※
さよならを告げる
練習をしていたんだ
思い通りにいかない夕暮れは
そんな小さな焚き火に
興じた
くべる言葉の少なさに
身を震わせながら
※
きみからの手紙は
行間を読むことにしている
語らないきみの
呼吸にじっと
おもいを
馳せて
※
ゴールを決めたのは
きみだから
ぼくは
そこまで
せめて、せめるよ
きみが
応えてくれるなら
※
思い出さないほうが
いいことなんて
一つもない
わかりきってるからこそ
苦しいんだ
こんなに
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