篝火を燃やせ、本当の言葉はメラメラと燃えているものだ/ホロウ・シカエルボク
ショウを始めて
顎が斜めに開閉する若者たちがそれに群がる
口笛と歓声と拍手が暴発花火のように入り乱れる路上
その音の中でもう女は生きることに対する最後の望みを捨てた目つきをしている
その瞬間のことが俺には判った
その瞬間のことが俺には…
下水管が詰まって喉まで来てるような気分がしてるとき
俺は誰かの気まぐれに期待したりなんかしない
自分でそれを飲み込む方法を考えるか
あるいはいっそ上から吐き出すかしてみようと思案する
吐き出すのなんてあんまり素敵なことじゃないけれど
吐き出せずにいるなんてそれよりもっと最悪なことなのさ
俺はスペシャル
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