遺書にはならない足跡/セグメント
も様々な人間がいるということだ。現在の担当医は初診の時にも診てくれた方で、話を焦らせるようなことはしないし、だんだん自分でも何を伝えたいのか分からなくなって来た折でも、質問をして一度、頭の中をクリアにさせてくれるので、私には合っている医者のようだ。その質問の仕方でも、問い詰めるようなところはなく、あくまでも、心情を整頓させる為という意図が大きいのではないかと私は考える。得てして質問とはそういうものかもしれないが、別の医者のように、早く症状をはっきりと話してくれというような焦燥を募らせる如くの聞き方ではないところが私にとって救いとなっている。
私の症状は軽いものなのかもしれない。軽い薬で、ある程
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