遺書にはならない足跡/セグメント
らない。生きて行きたいのならば。以前、友人に言われたことだが、また先に記述したことでもあるが、死にたいのならば誰にも話すことなく黙って死ねばいいのだ。医者でも友人でも、死にたいと告げられて、じゃあ死ねばいいのに、と答える人間はきっといないだろう。沈黙してしまう人はいるかもしれないが。
正直に言えば、私はひどく疲れている。約五年程前から現在に至るまでの間、不定期的に症状を繰り返しては死と生の間で揺れ動き、そのたびごとに何かをなくして何かを得て、惰性のようなものにも助けられながらこうして生きている。それに一体、何の意味があるのだろう。
某ゲームで、生きることに意味なんてないんだと言い切った主人
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