遺書にはならない足跡/セグメント
 
しまい支障をきたすことも、作家になりたくてあがいていることも、一切合切、何もかもが、第三者からしてみれば正直なところ、無関係なことなのだ。
 さびしいなら慰めてあげる。話を聞いて欲しいなら聞いてあげる。同意して欲しいならしてあげる。アドバイスが欲しいなら与えてあげる。お金で買えるもので欲しいものがあるなら買ってあげる。電話が、メールが、チャットがしたいならしてあげる。出来る範囲で、友人はその人にしてあげたいと思うだろう。その人が、自分自身で自分に対処出来ている内は、まだ良い。世の中の大体の人間はおそらく、そうやって今日も明日も明後日も生きているし生きて行くのだ。したいことと、すべきことの狭間でバ
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